香川県・塩飽諸島の一つ、讃岐広島で開催中の展覧会「瀬戸内HOT広島プロジェクト」にて対話型鑑賞会を実施しました。
塩飽の島々では毎年夏に美大生を招いてのレジデンス「HOTサンダルプロジェクト」を実施しています。
今回、対話型鑑賞を実施したお二人の作家さんも「HOTサンダルプロジェクト」参加生。大学卒業後、島に移住し作家活動をされています。私も元参加生として何か力になれないだろうか…と思い今回の企画を提案し、実施させてもらえる事になりました。
今回は作家としてでなく、完全にファシリテーターとしての立ち回りです。作家のお二人(実施中は後ろから見守っていただきました)はもちろん、参加者される方々も対話型鑑賞会は初めてという状況。美術館とも異なる空間での展示だったので、私も初めての試みでした。
両者の素敵な作品を前にすると、参加者の想像は自然と膨らみ、たくさんの意見や感想が飛び交いました。進行していた私まで思わず楽しく、前半後半合わせてあっという間の2時間でした。
お二人の作品は島の自然・風土がモチーフにもなっています。参加者の中には島民の方もいらして、今回の対話型鑑賞は作品を通じて島の魅力を再発見する機会になっていた様子だったのも非常に印象的でした。大げさでなく、新しい角度でのアートによる地方創生の可能性を感じます。
今後も東京と香川の離島という真逆の環境にいる点を活かして、相互作用を生み出せたらと思います。
(写真:石塚麻衣)