昨年好評を博した大田区立龍子記念館でのワークショップを今夏も実施しました。
作品鑑賞(対話型鑑賞)→作品スケッチ→絵の具体験(制作)という昨年の流れに加えて、今年は新たに記念館隣接の川端龍子のアトリエ見学も加わりました。加えてお子様だけでなく、保護者の参加も可能になりました。
ワークショップは館内から始まります。アートコミュニケーター仲間の上田さんが大人チーム、小林が子供チームを担当し展覧中の2つの作品を題材に対話型鑑賞を行いました。
鑑賞後、絵の中の好きな箇所を、和紙の貼られた色紙へスケッチしました。
スケッチが終わり、記念館隣接の龍子のアトリエを見学。日本画制作には広い床が欠かせないためアトリエはとても広々としています。学芸員さんの解説も加わり「こんな風に絵を描いていたんだ!」という想像が膨らんだ事かと思います。
その後、文化施設の工作室へ向かい後半の日本画体験に。「指で練って絵の具を作る」という最低限の日本画材(岩絵の具)の紹介と作り方だけを指導。その後は技術的指導をするまでもなく、大人も子供も夢中になって制作に取り掛かっていました。
今年も素敵な作品が揃いました。日本画材の魅力と、各々が作品から感じ取ったものが混ざり合う事で、短期間でこんなにも魅力的な作品が描ける事に驚きます。
今年も大盛況での終了となりました。日本画材の「学校教育で触れる機会がない」という特殊性が、大人にも子供にも新鮮で楽しめる要素だと改めて感じました。もちろん、川端龍子の迫力ある作品があってこそです。
引き続き来年も実施を予定しています。受け入れ人数に限りはあるものの、多くの方に日本画材と川端龍子の魅力を感じて頂けたら幸いです。
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