東京都美術館で実施された「だれもが文化でつながる国際会議」関連イベントにブース出展しました。
東京都美術館で3年間「とびらプロジェクト」として活動した3名により立ち上げた
「 Be Cre-Ape(ビークリエイプ)」というグループ名での出展です。
ブースの内容は活動の紹介と私の作品展示。さらには作品を用いた二つのワークショップを実施しました。
こちらは作品タイトルを考えるワークショップ。
絵の横に設置した巨大キャプションの空欄に、タイトル名を考えて記入してもらいました。
(好きな枠に一人一つ書いてもらっています)
タイトルを考えることでじっくりと鑑賞する機会が生まれ、他の人のタイトル名を読むことで
多様な鑑賞の視点を感じてもらう事を狙いとしています。
こちらは「プチプチの向こう側 鑑賞ワークショップ」。
参加者の前にプチプチに包まれた小作品を鑑賞してもらい、プチプチ越しに感じとった色・形や絵のイメージを
色鉛筆で描き出してもらいました(絵の上下左右も参加者に予想してもらっています)。
プチプチに包まれているため、絵は当然ぼんやりとしています。
はっきりと写し取れない、その曖昧さによって絵を描くハードルを下げています。
描き上げた絵は、プチプチを剥がした絵と比較。両者のズレや共通点を楽しみます。
さらには描き上げた絵を壁に展示しました。
たとえ私の絵を写したのだとしても、参加者の予想/想像で描かれているため出来上がった絵は
独立した1枚の作品になっています。私の絵も参加者の絵も一緒に壁にならべた同等の1作品にすぎません。
ワークショップを通じて、鑑賞→創作→展示の流れで、いつの間にか鑑賞側から作家側に立たせてしまうのが狙いでした。
短い期間でしたが、多くのご来場者にワークショップを楽しんでいただけました。
反響も大きかったので、別の機会にも実践したいと思います。